水遊び果つ人形の首干して ほか(2023年澤10月掲載句)
揚羽蝶胴の重たく近づき来
寄生されででむし目玉ネオン色
水遊び果つ人形の首干して
炎昼やキッズプレートの麺切る切る
----
4句掲載です。しょっぱい。いやいや、うれしい。
2句添削していただいていました。
両方とも「中七に整えよう」ということかな、と読みました。
ひとつめ。
【提出時】人形の首干して終へる水遊び
↓
【添削後】水遊び果つ人形の首干して
なるほど、調べが良くなっています。
そして「水遊び果つ」で切れることで勢いも出て、
後半のより言いたいところのインパクトもさらにアップしています。
ふたつめ。
【提出時】寄生されででむしの目玉ネオン色
↓
【添削後】寄生されででむし目玉ネオン色
こちらも「の」を取ることで中八→中七になって、調べが良くなっています。
どうしても文章の意味合い上「の」が必要だろうと入れてしまうのですが、
頭で考えすぎているのかもしれません。
私からすると、え、「の」なくていいの!?
という感覚なのですが、
たしかになくても全然意味が通るし、格段に俳句らしくなる。
中八になってしまったら、中七に整えられないかをまず考えよう。
コメント
コメントを投稿